介護保険個人情報の取り扱いに関する指針説明書
法律や厚生労働省のガイドラインに基づき、個人情報の取り扱いに関する基準や手続きについて以下の通り定義します。
- 個人情報の定義:氏名、生年月日など、特定の個人を識別できる情報を含むものとされています。
- 保有個人データ:個人データの中でも特に管理・変更・提供などが可能な情報ですが、特定の条件下でのみ適用されます。
- 個人情報データベース:個人情報を体系的に管理するためのデータベースやファイルのことです。
- 利用目的:個人情報は介護サービスの提供や管理、報告など、特定の目的のために利用されます。
- 第三者への提供:原則的には第三者に個人情報は提供されませんが、例外的な場合もあります(例:法的義務、協力が必要な場合など)。
- 個人情報の取得と正確性の確保:本人から直接取得し、正確かつ最新の情報を保つよう努めます。
- 安全管理措置:個人データの漏洩や滅失の防止のため、組織的、人的、物理的、技術的な安全管理措置を講じます。
- 利用終了後の情報の保管:利用者がサービスを終了した後、一定期間は情報を保管し、その後は安全に消却します。
- 苦情対応:利用者が個人情報の取り扱いに不満がある場合は、苦情申立機関に申し立てることができます。
- 利用者の情報提供時の基本的手順:緊急を要さない場合、利用者や家族からの承認を得て、相当のサービス事業者に情報を提供します。
上記項目の該当する主な内容
- 利用者等基本情報 利用者基本情報(氏名、性別、生年月日、住所、電話番号等の連絡先)、利用者以外の家族等の基本情報について記載する内容
- 生活状況 利用者の現在の生活状況、生計状況、生活歴について記載する内容
- 利用者の被保険者情報 利用者の被保険者情報(介護保険、障害者総合支援、医療保険、生活保護、身体障害者手帳の有無等)について記載する内容
- 現在利用しているサービス状況 介護給付の内外を問わず、利用者が現在受けているサービスの状況につての記載する内容
- 高齢者・障害者の日常生活自立度 高齢者、障害者の日常生活自立度について記載する内容
- 精神・高次機能・認知症などの日常生活自立度 意識・感情・知的・精神の日常生活自立度について記載する内容
- 主訴 利用者及びその家族の主訴や要望について記載する内容
- 認定状況 利用者の認定結果や障害程度区分(支援・介護状態区分、審査会の意見、支給限度額等)について記載する内容
- 評価状況 当該課題分析(アセスメント)の理由(初回、定期、退院退所時等)について記載する内容
- 健康状態 利用者の健康状態(既往歴、主傷病、病状、痛み等)について記載する内容
- 日常生活動作 日常生活動作(寝返り、移乗、歩行、着衣、入浴、排泄等)に関する内容 日常生活周辺動作 日常生活周辺動作(調理、掃除、買物、金銭管理、服薬管理等)に関する内容
- 判断・構成・選択機能 日常の意思決定を行うための認知能力の程度に関する内容
- コミュニケーション 意志の伝達、視力、聴力等のコミュニケーション方法、頻度などに関する内容
- 社会との関わり 社会との関わり(社会的活動への参加意欲、社会との関りの変化、喪失感や孤独感等)に関する内容
- 排尿・排便 失禁の状況、排尿排泄後の後始末、コントロール方法、頻度などに関する内容
- 床ずれ・皮膚の問題 床ずれの程度、皮膚の清潔状況等に関する内容
- 口腔衛生 歯・口腔内の状態や口腔衛生に関す内容
- 不適応行動 不適応行動(暴言暴行、徘徊、介護の抵抗、収集癖、火の不始末、不潔行為、異食行動等)に関する内容
- 介護力 利用者の介護力(介護者の有無、介護者の介護意志、介護負担、主な介護者に関する情報等)に関する内容
- 居住環境 現在の居住環境、住宅改修の必要性、危険箇所等の内内容
- 特別な状況 特別な状況(虐待、ターミナルケア等)に関する内容
- 経過の変化 利用経過の変化やそれに関する情報の内容
- 禁忌内容・その他 禁忌内容や留意内容、その他個人または家族に関する変化した内容
この指針は、個人情報の適切な取り扱いを確保するために重要です。また、利用者の権利保護とプライバシーを尊重するために定めます。